2008年08月10日

リレキショ〜どちらかと言うと『おいら傘ネコ』レビュー〜

どうも、お久しぶりです。
最近も実験の待ち時間にサクサク本を読んでいて、結構最後のラボ生活を程よく満喫しております、オオカミです。

で、今回ご紹介するのはこちら

リレキショ

中村航です。

もうこの作家さんも大好きで、この作品に至っては新品で買っちまいました・・・


因みにオオカミが新品で本を買うっていうのは珍しいです。

基本ブックオフで辛抱強く欲しい本が出るのを待ち続けます。

今まで新品で新作買っちゃうリストに載ってるのは伊坂幸太郎だけです。

石田衣良とかは池袋ウエストゲートパークシリーズとか結構買って読んでますが、決して新品では買いません。
まぁ、あったら読むか、って感じなのです。


でも、久々に
この人の本読みたいィィ!
となった作家さんです。中村航。
軽くあらすじをば。
お姉さん、半沢橙子に『拾われて』きた弟、仮名・半沢良。アルバイトを始めるために履歴書を書く。「どうやって書けばいいのかな?」と首を捻る仮名・良に対し「なりたいものになればいいでしょう」とアドバイスをする姉・橙子。
無難に仕上がった『半沢良』の履歴書の他に、無難以外の『半沢良』が欲しい。その半沢良をリレキショに書き留めていく。こうして半沢良の世界観は出来上がり、半沢良としての世界が始まる。


で、作風としてはとにかく人間の汚い部分を切り落として微笑ましい部分だけを切り出したような世界観です。
可愛くって面白くってついついクスクスと笑いながら読んでしまいます。

人物が結構魅力的で中村航の趣味がかなりでてる感じです。

信念を持った師匠と素直な弟子。というシュチエーション。
クールで変わり者の姉と陽気でさばけた性格の姉の友達。と言うシュチエーション。

今時、といわれようがなんと言われようが、恋愛に文通は必須。

こういうほんわか要素をキャラクターに押し込んで、世界を閉じる。そういう意味で、舞台は現代社会だけど、どこか作風はファンタジーっぽい。

因みに、オオカミは姉・橙子の友人の山崎さんが大好きです。

ヘビースモーカーで大酒のみで、気分が良くなるとギター片手に作曲して歌う。そして彼女の曲のセンスは素晴らしい。

ちょっと彼女の代表作(?)『おいら傘ネコ』について語らせてください。

この曲は主人公の半沢良が銅製の傘を持ったネコが島の中央に佇んでいるデザインの灰皿を買ってきた際に、我等が山崎さんが感動して作った名曲です。


『おいら傘ネコ』

おいら傘ネコ ドゥッドゥドゥルドゥドゥー

南の島で ドゥッドゥドゥルドゥドゥー

親父の形見のこの傘を 今日もさすのだ

ドゥッドゥドゥルドゥドゥー

もてない女がやってきて 空から灰を降らすけど

傘があるから大丈夫ー 大丈夫ー

だけど気付いたことがある

おいらは気付いてしまったよー

(セリフ) おいら・・・ お、おいらの正体は・・・・

何とおいらは銅だったー

どうしておいらは銅なのか どうしておいらは銅なのか

どうせおいらは銅なのさあー

銅、銅、銅、ドゥッドゥドゥルドゥドゥー ニャー

お・い・ら・か・さ・ネ・コ・ニャー!
 


やばい、女神過ぎる。


いいですか、皆さん。

前半の『ドゥッドゥドゥルドゥドゥー』は意味がないと見せかけて、実は『銅』の伏線になってるんですよ!

【どうしておいらは銅なのか どうしておいらは銅なのか
どうせおいらは銅なのさあー】

の部分の韻の踏みっぷりもやばすぎます。

灰が降っても傘があるから大丈夫、という素晴らしいポジティブさを発揮している傘ネコですが、いかに自分が銅である事にショックを受けているかが分かるでしょう。
しかし、最後に彼はこう叫びます
【お・い・ら・か・さ・ネ・コ・ニャー!】
自分のアイデンティティは親父の形見の傘にあると。決して『銅ネコ』ではないと。生まれや環境は関係ない。おいらはなりたいものになるのニャ、という強い意志が感じられます。

一瞬でこんな名曲を作れる山崎さん、凄過ぎます。

なんか変なところを取り上げてしまいましたが、ちゃんと本編はほのかな恋愛、ちゃんとあります。すごく良いです。是非!

posted by オオカミ at 17:03| Comment(4) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ・コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
(^-^*)/こん!
3回目の登場(たぶん)のVです。
忘れられてたら、はじめまして。(^_^;)

わたしも中村航さん、好きです。
わたし的には伊坂さんと同じ部屋に
入れてる人なんですね〜。

荻原浩さん、読まれたことあります?
わたし、この方も好きなんです。
ぜひご一読を。
Posted by V at 2008年08月12日 22:44
>Vさん
お久しぶりです〜
ええと、確かアクセス解析・冬編という恐ろしく昔の記事で初コメントを下さったVさんですよね!?
覚えていますよ!!

というコメントを二回目に遊びに来てくださった際に返したと思うのですが、その記事がどうにも思い出せません。ゴメンナサイ。

にしても二年以上前ですか・・・時が流れるのは早いものですね。

まだ当ブログの存在を覚えてくれいて嬉しい限りです♪

そしてやっぱり伊坂さんと中村さんは一緒の系統ですよね!同じ意見の人がいて良かった〜

さて、荻原浩さんですね。
・・・記憶しました。
早速ブックオフに走ろうかと思います。
Posted by オオカミ at 2008年08月13日 01:27
こんばんは。
トラックバックさせていただきました。

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
Posted by 藍色 at 2009年06月17日 03:47
>藍色さん
お返事遅れて申し訳ありません。
トラックバック&コメントありがとうございます♪
私も早速トラックバックさせて頂きましたのでよろしくお願いいたします!
Posted by オオカミ at 2009年06月20日 11:23
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Excerpt: 深夜のガソリンスタンドに届いた一通のフシギな招待状。第39回文芸賞受賞作。 姉さんに拾われて半沢良になった僕。 奇妙な設定と関係。...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2009-06-17 03:37
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